京都国立博物館で開催された日本ミュージアム・マネージメント学会第23回大会の会員研究発表で、2017年12月から2018年2月にかけて群馬県立歴史博物館で開催された企画展の事例の発表を行いました。
発表タイトル
博物館が作り出す世代間コミュニケーション
群馬県立歴史博物館・企画展「昭和なくらし、そしてスバル。」での試み
発表者
本間浩一(慶應義塾大学SDM研究所)、染川香澄(ハンズ・オン プランニング)、深澤敦仁、武藤直美、中村みき(群馬県立歴史博物館)
要旨
博物館の展示の特定のテーマに対してすべての市民が関心を持つということはない。自分との何かしらの関係を見いだせるものでなければ目にとめてもらうことは期待できない。そしてテーマの伝え方によっても差異が出てくる。
昭和の時代の生活をテーマとする展示を計画するにあたり、世代によって時代との接点の多寡があること前提に、展示によって世代間でコミュニケーションが生まれる方法を検討した。
昭和を大人として体験した世代、子どもとして体験した世代、平成生まれの大人、そして子どもという別々の世代の間で会話が生まれるような企画を検討した。その内容と成果・発見を発表する。広報、展示に関連して開催したワークショップやイベントについても報告する。
企画展『昭和なくらし、そしてスバル。』
群馬県立歴史博物館(群馬県高崎市綿貫町992-1)
http://grekisi.pref.gunma.jp/
会期・時間:平成29年12月16日(土)~平成30年2月25日(日)、9:30~17:00
第一部「スバル家族のタイムトラベル」、第二部「スバルのものづくり ことづくり」。