編著を担当した『ミュージアムのソーシャル・ネットワーキング』(博物館情報学シリーズ3)が、2018 年 10 月 29 日 に刊行になりました。
情報社会の進展のなかで,博物館はデジタル世界との関係を発展させ「情報を提供するシステム」のバージョンアップを図っています。本シリーズは,現在,博物館界が情報に対してどのような取り組みをしているのか,その到達点や研究成果の俯瞰を試みています。
ソーシャル・ネットワーキングが加速する環境において,ミュージアムも並行して新たな進化の道を辿り始めており,その変化はさらに相互にあるいは多方面に影響を及ぼしています。本書は,現在進行形の事例を紹介し,進化の様相を観察し理解するための複数の視点を提示します。
実感から立てた仮説と定量評価をぐるぐる繰り返してようやく5年でかたちになりました。
学芸員資格の単位を履修する大学生を想定した博物館情報学の本です。入門書ですが、参考になる具体的な事例や定量的な評価をできるだけたくさん盛り込むことを意識しました。
出版社は、樹村房です。
http://www.jusonbo.co.jp/books/213_index_detail.php
共著者/事例提供者は次の通りです(目次順)。
- 井上透さん・岐阜女子大学教授
- 佐久間大輔さん・大阪市立自然史博物館学芸員
- 寺田鮎美さん・東京大学総合研究博物館特任准教授
- 原田雅子さん・八重洲学園大学非常勤講師
- 小川義和さん・国立科学博物館
- 中村千恵さん・三重県総合博物館学芸員
- 中村剛士さん・美術ブログ「青い日記帳」
2年の想定が延び延びになりましたが、関係者の寛容な対応に助けられました。感謝申し上げます。